子供にも口臭があるの??
あります。
ただ成人と比較すると少ないです。もちろん生理的に匂いがキツイものを食べたり、朝起きた時に口臭は出ますよ。
しかし、大人と比較して「口臭=歯周病」ではなく、子供は歯の構造的に歯周病になりにくい為、口臭のあるお子さんには特徴的な原因が多いことが多いです。
今から子供の口臭の原因について説明します。
子供の口臭の原因は??
次のような原因が考えられます。
1,口呼吸(口を開けてる事が多い)
2,鼻が悪い(アレルギー性鼻炎・蓄膿症がある)
3,むし歯が進行して膿が出ている
4,歯肉炎(歯磨きが出来ていない)
5,その他(全身症状)
口を開けている事が多い(口呼吸)
子供の口臭の原因のNo.1は口呼吸です!
保護者から「うちの子口臭があるんです」と質問されて横をみると、子供が口をポカーンと開けていることが多いです。
唾液は口の中の細菌をやっつけたり、汚れを洗い流したりなど様々な働きがあります。口呼吸によってお口の中が乾燥してしまうと、唾液の効果がなくなり、虫歯や歯周病の原因菌が繁殖し放題になってしまいます。
「口呼吸=細菌が繁殖する最高の環境」
となります。よって、口が臭くなります…
最近のお子さんは本当に口呼吸が多くなりました。
子供の口臭は現代病に1つかもしれませんね…
鼻が悪い(アレルギー性鼻炎・蓄膿症がある)
最近はアレルギー性鼻炎の子供が増えてきました。
口を閉じたくても、鼻が詰まっており閉じれない…そんな子供達が増えてきました。常にグチュグチュ…耳鼻科にいってもなかなか良くならない…挙げ句に花粉症にまでなって…
口が閉じたくても息ができないから仕方がなく口呼吸するんですね…
特に口臭の原因になるのが蓄膿症(副鼻腔炎)です。
蓄膿症(副鼻腔炎)とは、膿が副鼻腔内(上顎洞、 篩骨洞、前頭洞、 蝶形骨洞)に溜まることが原因で、鼻づまりや、鼻腔から嫌なニオイがするなどの不快な症状が起こる病気です。
副鼻腔に溜まった膿は溜まっていくと悪臭を放ち、それが息と混ざって呼吸時に放出されるため、口臭となってニオイます。
魚や生ゴミなどに近い生臭いニオイが特徴です.
何故か口が膿くさい…鼻がつまってる…
鼻が原因で口が空いているならまずは耳鼻科で治療です!
むし歯が進行して膿が出ている
上の写真のように、歯のむし歯が進行すると、歯の根元に膿の袋ができる事があります。これがニオイます…
特に乳歯の神経の治療は難しく、何度も膿を持ってしまう可能性があります。
治療している箇所が多い場合は、一度、歯医者さんに膿が溜まっていないか確認してもらう必要があります。
歯磨きが出来ていない
子供の場合、大人と比較して歯の構造から「歯周病」が少ないとされます。
これが、大人が口臭が多いが、子供が少ない理由の1つです。大人の場合は多くは歯周病による口臭が多いです。
しかし、しっかりと歯が磨けていないと「歯肉炎」にはなるので、口臭の原因にはなります。
その他(全身疾患)
全身症状が原因となって口臭が発生することがあります。
内蔵系疾患、ストレスなど…色々な要因が考えられます。なので、1〜4の症状があてはまらない場合には病院で精査してもらう必要があります。
治療法は??
まずは歯科医院で口臭の原因を調べてもらう必要があります。
例えば、口呼吸があり、常に口が乾燥している場合は、口の筋肉を鍛えて、口を閉じる練習をする。また、鼻炎で常に口が空いているのなら、耳鼻科医でしっかいりと鼻の治療をするなど…
子供によって原因が違うのでまずは口臭の原因を診断してもらってください。
まとめ
口臭は人間なので誰もがあります!
ただ、成人と比較して子供は少なく、特徴的な原因が考えられます。また、保護者に方が神経質になり、「口が臭い」と子供に何度も言うことで精神的なダメージにも繋がりますので、心配なら歯医者さんで相談してくださいね!
うちの子、口臭が凄いんです…子供なのにどうしてですか??