今回は口呼吸について説明します。
口呼吸とは?
口呼吸とは「鼻ではなく口で息をすること」です。
口呼吸の何が駄目なのか?
そもそも口はメインで息をする器官ではありません。
口は食事、話をするところ
鼻は息をするところ
と思ってください。でも、別に口でも息できるしいいじゃん〜と思われると思いますが、口呼吸をすると様々な弊害が出ます!
口呼吸による弊害
実は、口呼吸は様々な弊害がでることが分かっています。口呼吸の権威である「みらいクリニックの今井先生」のサイトを元に説明していきます
次のような弊害があります。
うつ病・気管支ぜんそく・糖尿病・気管支炎・肩こり・肺炎・インフルエンザ・風邪・花粉症・鼻炎・高血圧・過敏性腸症候群・胃炎・口内炎・歯列不正・便秘・痔・睡眠時無呼吸症候群・冷え症・虫垂炎・頭痛・下痢・腰痛・顔の老化など
引用先:みらいクリニック
結構沢山ありますよね??
口呼吸は万病にもとです!!
そのうち、歯科では「歯並び」が一番問題となります。
口呼吸の子供の口の特徴
口呼吸をしていると
1.出っ歯になる
2,歯茎が黒くなる
3,歯ぎしりがある
が大きな特徴となります。重症になってくると…
上記のような歯並びになり、最終的には出っ歯過ぎて口が閉じられなります。
口呼吸の種類
口呼吸には大きく分けて2つあります
・原因があって口が開いてしまう口呼吸
・原因がなく口があいてしまう口呼吸
原因があって口が開いてしまう口呼吸
口呼吸の原因として考えられるのが
1,鼻が悪い(アレルギー性鼻炎・蓄膿症)
2,歯並びが悪い(出っ歯)←異常に出っ歯で口が閉じれない
3,扁桃腺肥大
などなどです…
これらがあると、鼻で息をしたくても出来ないため、仕方がなく口で息をしてしまいます。鼻は耳鼻科で、出っ歯は歯医者で治療してください。
原因がなく口があいてしまう口呼吸
原因がなく、単純に口の力が弱く、口が閉じられない!習慣的に開いてしまっている!これがまた、最近のお子さんは多いです…
僕ら歯科医師が口の筋トレ(MFT)をして口を閉じるように訓練する必要があります。
どのように治療をするの?
子供が口を開けていると閉じなさい!としつこく言ってはいるのですが、他に方法があるんですか?
現在、歯科医院では口呼吸に関して「MFT」という方法を用いて対応します。
MFTとは簡単にいうと口の筋トレです。
「口が開く=口の筋肉が弱い」
と判断して、口の筋肉練習して鍛えます
口呼吸のMFTで一番有名なのが今井一彰先生が提唱している「あいうべ体操」です。
参考サイト:https://mirai-iryou.com/aiube/
あいうべ体操とは、口呼吸を鼻呼吸に改善していく簡単な口の体操です。いつでもどこでも誰でもできる「あいうべ体操」は食後に10回、一日30回を目安に地道に続けると、舌力がついて自然を口を閉じることができるようになります。口呼吸の改善は、あらゆる病気の原因治療につながります。あいうべ体操をしっかり継続している人は、自然に鼻で呼吸ができるようになり、アレルギー性疾患等の症状が改善していくことがあります。あいうべ体操のやり方は、次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいません。
(1)「あー」と口を大きく開く
(2)「いー」と口を大きく横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす
(1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます
引用先:みらいクリニック
他にも多数のMFTがあり、子供の状態によって様々なトレーニングがあります。
どんな歯医者さんにかかればいいの?
通常の歯科医院では口の筋トレ(MFT)は行っていません。
そもそも、口の筋トレ(MFT)は自費治療であり、主に小児・矯正専門医院でしかやられていませんでした。
しかし、2018年の保険の改定によって、国も口呼吸などに対して対策を取り始め、保険内で治療をすることが可能となりました。
これによって、様々な医院で口の筋トレ(MFT)が行われるようになりましたが、一般の歯医者さんではあまりやっていないのが現状です。
お近くの歯医者さんで対応しているかは、インターネットで「口呼吸、歯科医院」で検索していただき、ホームページで特集を組んでいる医院はしっかりと対策をしているかもしれません。
本格的に口呼吸の改善をご希望されている場合にはMRCという矯正治療があります。これは完全に自費治療となります。⇒MRC加盟医院一覧
MRCはお口の癖にアプローチして歯の矯正をする方法で効果的に口呼吸が改善されます。是非、気になる方は対応する歯科医院で話を聞いてください。
まとめ
口呼吸は現代病です。
子供のうちの改善すれば様々なメリットがあります!対応している歯医者さんで治療しましょう。
うちの子、常に口が開いています…どうすればいいですか?