今回は歯の隙間を維持する保隙装置、バンドループ(クラウンループ)について説明します!
バンドループ(クラウンループ)とは?
バンドループ(クラウンループ)のことを専門用語で保隙装置といいます。
「保隙装置」とは、抜ける時期ではないのに、何らかの原因(外傷、むし歯)などで意図せず早期に抜けてしまった場合、永久歯が生えてくるのに必要となるスペースを確保する装置のことです。
言葉では分かりにくいので、動画を見てください↓
(英語ですみません…)
このように、何らかの原因(外傷、むし歯)で乳歯がなくなった空間に隣の歯などが傾くのを防ぐ役目を果たします。
保隙装置を使うと、乳歯を喪失しても永久歯が正しい位置に出てくるように誘導することが可能となります。
注意点は??
よく、これは矯正ですか??というご質問を受けますが、矯正ではありません。
・矯正=歯並びをよくする
・保隙装置=歯並びが悪くならないように隙間を維持する
なので、保隙装置をつけたからといって歯並びがよくなるわけではありません。これ以上悪化しないようにするための装置です。
費用は?
保隙装置には様々な種類があります。
・リンガルアーチ
・ナンスのホールディングアーチ
・バンド(クラン)ループ
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その中でも、保険適応されているのは乳歯にバンド(クラウン)をつけたバンド(クラン)ループのみとなります!
永久歯にバンド(クラウン)をつける場合は保険適応外です。
これ結構間違えてトラブルになるので注意です!!
また、その他の装置は自費治療となります!
大体、相場が3〜5万程度ぐらいです?自由診療により歯科医院ごとに違うので確認してください。
治療の際は自費か保険かをしっかりと確認してくださいね。
いつ外すの??
下の永久歯が萌出してきたら抜歯適応となります。
ループの下から永久歯が出てきたら抜歯適応です。
仕上げみがきの際に永久歯の頭が出てきたら、歯科医院にいって装置を撤去してもらってください。
どんな歯医者さんでやってくれるの??
装置自体は簡単な仕組みですが、手間がかかるので、やらない歯医者さんも実際には多いです…
歯を抜いた後に心配な場合には、小児歯科専門・認定医のいる施設や矯正専門・認定医の施設に相談するのも一つです。
小児歯科の選び方まとめ
乳歯を早期に抜いてしまった場合は保隙装置が必要となります。かかりつけ医と相談して適切な処置をしてもらいましょう!!
むし歯が進行しすぎて、もう歯を抜く必要があると言われました…乳歯抜いてこのままにしておけば、永久歯出てきますよね?