上唇小体の事ですね!結構、検診時に指摘されることが多いですよ。
今回は上唇小体の切除について説明します。
今回は上唇小体の切除について説明します。
上唇小帯とは?
上唇の裏側の中央から歯ぐきに伸びるスジを上唇小帯(じょうしんしょうたい)と言います。
・正常な位置としては…
・上唇小帯が長い(位置が異常)
となります。なんとなく違いがわかりますか?
ポイントしてしては、歯と歯の間まで上唇小帯が入っていると位置異常となります。
上唇小帯が長いとどんな問題があるの?
上唇小帯があると次のような問題点があります
1,仕上げ磨きがしにくい
2,正中離開を生じる
1,仕上げ磨きにしにくい
仕上げ磨きで前歯を磨く際に、どうしても上唇小帯が長いと磨きづらいです!
歯ブラシが上唇のスジにあたり「痛い!」と言われることがあります。
そのため、上唇のスジはしっかりと指でブロックして歯磨きをして上げてください。
嫌がっているから磨かないと、むし歯、歯周病の原因となりますよ。
仕上げ磨きの正しいやり方はこちらを参考にしてください↓
お母さん必見!プロが教える仕上げ磨きのコツ2,正中離開を生じる
正中離開とはすきっ歯のことです。
これだけ上唇小帯が太くて長いとなかなか前歯がよることが難しいです。
このようなケースでは歯並びに影響がでることがあります。
上唇小帯を切除時期は?
やはり、上唇小帯を指摘されるのは1歳6か月健診が多いです!
しかし、下の論文によると…
0〜2歳に上唇小帯付着位置や形態が異常と判断されても、哺乳や摂食がなどの健康に関わる問題が生じない限り、経過観察が妥当である
参考論文:乳歯列期における上唇小帯の形態と付着位置に関する調査研究 〜酒井ら〜
とあり、1歳6か月で切除することはまずありません。
また、上唇小帯は骨の成長、歯の萌出とともに短くなってきますので、切除を検討する時期としては6〜7歳の上顎側切歯が萌出する時期に検討するのが一般的です。
どのように処置するの?
※切除中の動画になりますので、血に弱い方は絶対みないでください!
麻酔して、切除になります。
レーザーでやる場合もありますので、かかりつけ医で確認してください。
まとめ
上唇小帯は6〜7歳まで経過観察が一般的です。心配なときは是非歯医者さんで相談してください。
1歳6か月検診で「上唇のスジが長いねー将来的に切ったほうがいいよ!」って言われて心配です…